日本人女性の握り方
白人男性の握り方
前回も書いたように、日本人女性はピアノ向きの体とは言えません。
今回はボディビルにおける日本人女性と白人男性の違いの具体例を1つ紹介します。
上の写真が日本人女性のバーベルの握り方です。
バーベルを指先で斜めに握ります。
小指が強い。
尺屈しやすい。
親指の握りは、まむし指のようになる。
手首、肘、肩、首が固まり、痛めやすい。
回内回外しにくい。
指は開かない。(弱い筋肉は縮もうとするため)
握力の弱い人が指を固めた時の握り方。
指を固めているので、指が強くならない。
胸、背中など体幹の筋肉が使えない。
股関節も固まる。
「力を上手く逃がして体に負担をかけない」というのが日本人女性の体です。
受け流せるから、守りが強いのです。
だから指も弱いままです。
このタイプは力を逃がすことが出来るので、比較的長時間の練習が可能です。
下の写真が白人男性のバーベルの握り方です。
バーベルに対して直角に、手のひらで握ります。
直角になるのは親指と人差し指が強いからです。
手のひらがバーベルに吸い付くように密着します。
手のひらの中から力を発揮する。
指の付け根が強い。
親指と他の4本が別々に使える。
指が開く。
全身の無駄な緊張が無い。
怪我をしにくい。
「力を逃がさず、正面から受け止めて強くなる」のが白人の体です。
疲れやすいけど、それを乗り越えれば本当に強くなります。
守りより攻めが強い体です。
ショパンが「練習は1日3時間」と言ったのも、きっとそれ以上は体がもたないから。
ショパンがボディビルをやったなら、こちらの握り方をしたはずです。
バーベルを握るという単純なことでも、これだけ違います。
これは日本人と欧米人の体の違いを研究されたボディビルのトレーナーの方が見つけたことです。
今回紹介していることも20年以上前のボディビル雑誌に書いてあったことです。
そこには日本人女性の握りを白人男性の握りに変える方法も書いてあります。
ビートではこうしたボディビル界の先行研究とバレエをミックスして独自に発展させた手法で指導しています。
ピアニストの方は「ボディビルのような単純な運動と、ピアノのような複雑で難しい芸術を比べないでくれ」と言うかもしれません。
ですが日本人と白人は、単純な動きが違うから、複雑で難しい動きも違うのです。
単純な動きなら両者の違いがわかりやすいのですが、複雑な動きになると両者の違いがわかりにくくなります。
ですが、違いが無くなるわけではありません。
元々のスタート地点が違うから、ゴール地点も違うのです。
基本となる単純な動きが出来てから、その先の複雑で難しい動きに進むべきなんです。
それをせずに高度なピアノの練習をしているから、いつまでたっても「何かが違う」のです。
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