タイトルのままなのですが、本物のロシアピアニズムは自然に弾いてます。
自然は神秘なので
「これはなんだ?なんだかわからない…言葉で上手く説明出来ない…」
そういうものです。
難しくて複雑なことを全て意識的に細かく制御して、自然に弾いている(ように)見せている。←これとは次元が違います。
ツイッターでこのようなコメントを頂きました。
「いきなり無意識にやってもできず、意識してから段々無意識になるように頑張ってました。最初から自然に無意識で出来る身体が欲しいです…」
これが多くのピアニストの方の本心ではないでしょうか?
ひたすら練習しているうちに「いずれ自然に弾けるようになるだろう、そこにたどり着くまで頑張るんだ」と思いながら努力して、ささやかな成長に喜びを感じながらも、もどかしい時間が過ぎていく。
本物のロシアピアニズムは、初めて弾いたその日から、たとえ技術的に下手で音が未熟であっても、見る人が見れば本物だとわかるのではないでしょうか?
なぜならロシアピアニズムが弾ける人間として生まれた人と、そうではない人がいるからです。
日本人で弾ける人間として生まれた人はかなり少ないと思います。
100人に1人もいないと思います。
これはピアノを弾くテクニックやフォームの問題ではありません。
ロシアに留学したとか、ロシア人先生に習ったとかでもありません。
誰か素晴らしい先生に習ったから出来る。というものではありません。
奏法以前の体の問題です。
まずロシアピアニズムが身につくだけの体を作ってから練習をしないと無理だと思います。
その体を変える方法が「床を踏む」ということです。
「ピアノは座って弾くのに何故、立ち方から?」と思うかもしれませんが、下半身が凡人で上半身は天才という人はあまりいません。
脚は全身に影響を与えます。
股関節は肩関節に、足の指は手の指に影響を与えます。
ショパンの脚はロシアピアニズムの動きだから、腕もロシアピアニズムの動きになったのです。
ロシアピアニズムという奏法が生まれた時、「よーし、今日から新しい奏法を考えよう!まず手のポジションはこうやって、指の動かし方はこうやって、手首はこう使って…」というように考えて生み出されたわけではなく、才能ある人が自然に動いてたら、そうなっただけだと思います。
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