日本の調律師の方は基音が響きやすくピアノを調律してしまう方も多いそうですね。
それはロシアピアニズムの理想とは真逆の調律だと。
実は普通の日本人の体は、基音が響きやすく調律されているピアノみたいなものです。
真逆のロシアピアニズムを学びたいと思ったら、まず体も真逆に調律してからスタートしたほうが良いです。
日本人が欧米で産まれた芸術やスポーツをやるにあたり、3つの方法があります。
1,日本人は日本人に合ったやり方をする。
これだとスポーツでは欧米人には勝てない。
芸術ならどんなに練習して上手くなっても、ちょっと違う感じになる。
2,日本人だけど、そのまま欧米人の真似をする。
これだと体に無理があるので怪我をしやすい。
3,日本人の体を欧米人に変える。
3の方法がビートで教えている「床を踏む」ということです。
ピアノもバレエも、海外に留学する前、海外の先生に習う前に海外の体に近づける必要があります。
たぶん海外の素晴らしい先生は日本人の体を理解できません。
形で注意して同じような感じに近づけてくれるだけです。
あと「ロシアピアニズムと武道や日本舞踊の動きには共通点がある」と考えている人もいるようですが、原点が違うので共通点はほぼありません。
もし共通点があるなら「日本人のやっている」ロシアピアニズムと武道や日本舞踊になら共通点があるかもしれません。
「どちらも丹田(おなか)や体幹が必要じゃないか」と思うかもしれませんが、日本人がエネルギーを集めて使う丹田と、白人の踏むことにより引き伸ばされるおなかは似て見えますが、まったく機能が違います。
バレエも海外では下から上に伸びて、日本では上から下に伸びてます。
似て見えますが、真逆のことをやっています。
海外の踏むタイプのバレリーナは、日本のおなか引き上げ中心のバレエの先生が「やっちゃ駄目」ということを沢山やっています。
床が踏めれば受動的にお腹も引き上がります。
受動的にお腹が引き上がる感覚がないまま一生懸命お腹を引き上げても、集めて押し込んで日本式で安定させているだけです。
日本人バレエダンサーは真面目で無理が利くので、海外の方と似た感じに踊れたとしても身体にかなり負担がかかるので、怪我が多くなります。
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