バレエダンサーも、努力の方向性として鋼(固定)を強くしていくとピン(回転)の機能は弱くなり、体は劣化していきます。
だから剛接合の意識が強いダンサーはどんなに優秀でもダンサー寿命が短いのです。
また、鋼で動くと手足が短く見えます。
8頭身の人も7頭身に見えてしまいます。
そして踊りがしっかりしすぎて【儚さ】や【哀愁】のようなものがなくなります。
バレエの正解の型に近づいたはずなのに「何かが違う」ということになります。
(何かが違う、と感じない感性の人もいます。これが一番の問題です)
そしてもう1つ...鋼接合のバレエダンサーはおそらく振付ができません。
固定は止まることですが、音楽は揺れるものだからです。
すごく優秀なのに音楽を聴いても「何も感じない、何も思いつかない」というダンサーが実際にいます。
そうなると、どんな曲を聴いても自分のお決まりの「持ちネタ」を組み合わせただけの振付になってしまいます。
面白くないです。
だから、子供も大人もプロのバレエダンサーも、すべての人がピンの機能を良くしていかないと、本来のバレエの面白さは絶滅します。
ピンの機能を後天的に改善することはビートのレッスンなら可能です。
これはバレエを踊る上でだけでなく、西洋の芸術やスポーツをやる人達全てにおいて、ピンの機能を身体に持つことは最低条件なのです。
私のレッスンは完全にピン接合に特化している「ピンバレエ」のレッスンなので、固定バランスに慣れている人にとってはバランスが取りにくくなる時期や、体が重くなる時期を経て身体が勝手に上手くなっていきます。
コメントをお書きください