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体幹トレーニングのデメリット

皆さんは筋交いを知ってますか?


名前は知らなくても見たことはあると思います。


・筋交い(すじかい)とは、柱と柱の間に斜めに入れて建物を補強する部材。

・柱と柱で形づくる長方形は、地震などで変形してしまう。

・そこで、対角線状に筋交いを加えて三角形を作り、変形を防止している。

・クロスに2本組む場合と、斜めに1本の場合がある。

・筋交いは、壁の中に隠れるように取り付けられるが、大型駐車場などでは露出した筋交いが見えていることも多い。


これが筋交いです。


バレエをやっていて体幹が弱い人は、体の中に筋交い=対角線が無いのです。


そういう人に必要なのは対角線を作ること、対角線のストレッチ、対角線を強くするトレーニングです。

対角線の無い人の体に対角線を作ると、劇的に脚が上げやすくなります。


プランク等の体幹トレーニングは必要ありません。

体幹トレーニングは中心を太く短く固くしてしまいます。

これはバレエの軸ではありません。


バレエの軸は、対角線の交差点(中心点)が上下に繋がったものです。

対角線で作られる軸は、細く長く強いものです。

それが出来上がれば、体を倒してオフバランスになることも出来ます。

オフバランスは軸から外れているわけではありません。

軸は無くなりません。


対角線があれば、どんな体勢でも交差点があり中心があり、軸があります。

軸は姿勢をまっすぐ一直線にしている時にしか存在しないものではないのです。


また、体幹トレーニングで面を強くしたところで、体幹で姿勢を維持することになるので、上半身が平面的で固い踊りになります。

そうすると肝心な対角線で作られる軸は弱くなります。

面は強くなっても芯が弱くなるのです。


体幹トレーニングをすると体幹が弱くなるのです。


対角線のある体からは螺旋が生まれ立体的な踊りになり、それが身体表現として表れます。

ダンサーとして表現するならば感情表現より身体表現が重要になってきます。

たとえ感情表現が豊かでも身体表現が伴わなければ嘘臭い演技にしか見えません。