バレエの甲出しとは何か?

「甲出し」とは何か?


そもそも甲が出て見える人の「甲」とはどこでしょうか?

それは距骨(きょこつ)です。


甲出しは形ではありません「機能」です。

甲出しはロールスルーそのものです。

ですから甲出しというより「甲の転がり」です。


足の裏から甲までに境目が無い、ひとつながりの感覚。

足裏が転がって甲、甲が転がって足裏。

甲が入るから出る、両方向の波。

甲が出た形で止まっているわけではなく転がり続ける。


これが機能による甲出しです。


意外かもしれませんが実は、足の甲がそれほど出てなくても、しなりを転がしてロールスルーすれば甲が出て見えます。

ストレッチでの柔軟性は固くとも、正しく踏めればしなやかに踊れるのと同じです。


Instagramでよく、長座でつま先を床につけて「beforeとafterでこんなに変わりました!甲が出ました!」というような投稿を見かけますが、転がりが無ければ意味がありません。