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日本人が知らないバレエの立ち方その①パラボラアンテナは中心に集まる

1つ目がパラボラ、落とした2つのボールの交差点が低い。

2つ目がパラボラと平面の中間、落とした2つのボールの交差点がやや高い。

3つ目が平面、落とした2つのボールは交差しない。 

4つ目が逆のパラボラ、落とした2つのボールは左右に離れる。

 

この前たまたまNHKの「大科学実験」という番組の「みんなここに集まる」という回を見ていたら、バレエの立ち方に似た話で面白かったので紹介します。

 

パラボラアンテナの原理を説明する話でした。

 

番組では「平面の床」と「パラボラ(放物線)の床」にボールを落とす実験をして比較していました。

 

実験の結果は以下の通りです。

・平面の床にボールを落とすとまっすぐ跳ね返る

・パラボラの床に、左右から落としたボールは対角線を描き、中心で交差する

・床がしなるほど交差点(焦点)は低くなる

 

この結果の意味を人体に当てはめて説明します。

もちろん、人間の体はボールのように弾みませんが、原理はとても近いです。

・平面の床にボールを落とすイコールまっすぐ床に体重をかける。

・パラボラの床にボールを落とすイコールしなりで床を踏む。

と考えてください。

 

まず平面にボールを落とした場合。

 

ボールをまっすぐ落とすと、まっすぐ跳ね返る。

人体なら「右足の柱と左足の柱」というように、体に「二本の柱」ができます。

右半身と左半身の二本の柱です。

二本の軸とも言えます。

床に根をはったような、どっしりとした安定感があります。

ゲゲゲの鬼太郎に出てくるヌリカベのような平面の体です。

体に対角線はありません。

太い立ち方で、相撲に向いてます。

安定し過ぎて動きが無く、バランスを崩さないので音楽は生まれにくいです。

 

次にパラボラにボールを落とした場合。

 

ボールをまっすぐ落とすと、中心の一点(焦点)に向かって集まり、焦点で交差する。

人体なら、体に対角線が生まれます。

中心に集まるので、体の中心ができます。

中心で交差する。ということは、脚が内に入る。5番になる。ということです。

これが私の言う「しなりで踏めばバレエの5番に入る」の原理です。

 

人間は焦点から体をひねることができます。

ですから立体的な体の動きになります。

小さな円錐と、大きな円錐を組み合わせたような体です。

 

続く。

焦点の低い身体のイメージ図。