ロシアピアニズムは日本で一般的な奏法とは真逆。とよく言われているようです。
なぜ真逆なんでしょうか?
それは日本人とロシア人の体が真逆だからです。
日本人は重心移動が出来ない。
ロシア人は重心移動が出来る。
これはまったく違う体です。
日本人は鍵盤を押すと沈む腕(支えが無い)。
ロシア人は鍵盤を押すと上がる腕(支えがある)をしている傾向があります。
この両者の違いによる、音の聴こえ方、感じるリズム、奏でる音はピアニストの方が想像するより、はるかに大きいのです。
なぜ大きな違いをピアニストの方が小さく感じてしまうかと言うと、ピアノはイスに座って弾くから。ピアノという楽器を使えるからです。
脚で立って体だけでやるスポーツやダンスなら、もっと明確に差を感じます。
「なぜ日本人も欧米人も同じ練習をしているのに、こんなにも違うのか?」と嫌でも感じます。
もし、ロシアピアニズムが日本人の体から自然に生まれる奏法なら、ロシアピアニズムと同じ奏法が日本で誕生していたはずです。
「ジャパニーズピアニズム」の名前で世界に知られ、ロシア、ヨーロッパ、アメリカから日本に留学する若者がたくさんいるはずですが、現実はそうなっていません。
バレエも日本で誕生していません。
日本人の体からは日本舞踊、能、歌舞伎などが誕生しました。
このように音楽やダンスと人種は密接な関係があるのです。
違う体からは違うものが出来上がります。
それぞれの身体に対して自然なものが生まれ、無理のあるものは生まれません。
続く。
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