支えの理解を深めるために、スケボー以外の例もあげてみます。
ジェットコースターは落ちるから上がる。
だからロシアピアニズムも、まず思い切り落ちる必要があります。
だからといって全音すべて強くなるわけではありません。
上がらないから、自分で指を引き上げるのではなく、落ちたら上がる腕を作らなければなりません。
よくバレリーナは重力にあらがって、上に上に伸びている。なんて勘違いしている人がいますけど、重力にあらがってなんかいません。
(たしかに日本人だと重力にあらがっている人が多いですが…)
私は重力を利用して下がって上がっているのです。
ジェットコースターは名前に反してジェットエンジン等の動力無しで「重み」を前に進む移動のエネルギーにしています。
重力に動かされてます。
動かされている自然現象です。
だからタイトルをジェットコースター「現象」としました。
昔の日本では陸上波乗、ウェーブコースターとも呼んだそうです。
(コースターの意味は滑走用のそり)
他にわかりやすい例としてパラリンピックの陸上選手の義足があります。
あれは、しなったバネです。
体重を下にかけると上がります。
波の斜め下、斜め上というのがしなりです。
誰でも体験しやすい波にMBTシューズがあります。
靴底がカーブしている靴です。
筋肉ではなく重心の転がりで歩けます。
転がりがあるということは止まらないということです。
ピアニストの方もMBTシューズを履いて散歩することをオススメします。
似たものにマスターストレッチがありますが、MBTシューズのほうが手軽なので良いと思います。
あとロッキングチェアとか。
今回、例としてあげたものからもわかるように、不安定であることが大切なのです。
アーチだから不安定になり、不安定が揺れになり、揺れが波になるわけです。
これが支えです。
あと大事なことに、床にどう足をつくか?イスにどう座るか?という問題があります。
皆さん、足をしっかりついて下半身を安定させるべき、イスに安定して座るべきと考えているみたいですけど、私は上記の理由で、そうは思いません。
むしろ不安定にしなければ。
詳細はブログには書けませんが、私が普段パーソナルレッスンで使う器具があるのですが、これを使えば私の言っている意味が体で理解できるでしょう。
この器具を使えば、体に中心ができるので、それだけで演奏がかなり劇的に変わるでしょう。
誰でも安価で作れます。
指導者なら指導の強力な武器になります。
興味あればオンラインパーソナルレッスンでも、お伝えします。
続く。
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