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ロシアピアニズムの支えとは何か?真下vs真上

 

たぶん「支え」は「踏む」と同じことだと思います。

非常に重要ですよね。

正しい支え、それさえあればロシアピアニズムは弾けてしまうはずです。

むしろ他に必要無いぐらい。

 

そもそも「支え」の定義がはっきりしていませんし、私なりの文章の解釈になってしまうのでどこまで正確に理解できているか、どこまで理解してもらえるか、わかりませんが、ブログや本を読んで支えについて思ったことを書いてみます。 

 

まず「支えが弱いから落ちてしまう」という方。

これは支え自体の認識から間違えているのではないかと思います。

支えという機能は「弱いから落ちる」というようなものではありません。

 

手首を真下に重力で落下させて、支えで真上に抵抗している。

その支えの筋力が弱いから落ちてしまう。

落ちない海外のピアニストは手首が強い。

というような意味だと思うのですが、これだと「腕の重さvs筋力」の直線的な力勝負になってしまいます。

 

力の方向が真下vs真上です。

正反対です。

落ちるものを踏ん張って受けとめる、耐えている状態です。

ツッパリ棒や支柱のイメージです。

支えが弱いなら指の筋トレをする。という考え方も違うと思います。


真下vs真下というのは例えるなら、滝行(たきぎょう)ですね。

白装束を着て念仏を唱えながら滝壺で耐える修行です。

 

作用反作用とか反力でもありません。

バレリーナで床反力という言葉を使う人がいますが、私とは完璧に違う考え方です。

 

「支えがあるから脱力できる」

これも違うと思います。

正しくは「脱力するほど支えは強くなる」です。

脱力するほど支えに重みがかかり、支えの機能が強くなります。

 

「支え」と「踏む」という言葉から受けるイメージと、実際の「支え」と「踏む」という機能は全然違います。

もっと別の表現にしたほうが良いのにと思います。

 

おそらくここまで読まれた方は、この人は何にもわかってないんじゃないか?と思われるのではないでしょうか。

まあ、支えシリーズはまだまだ続くので騙されたと思って最後まで読んで下さい。

 

続く。