バレエは床が踏めれば踊れます。(このブログに書いてあるような意味での、しならせて踏むです。一般的な真下に踏むとは違います。)
ですが、踏むだけで踊れる体を作るのは条件の悪い日本人には難しいです。
ですから「踏む」と、日本的な「引き上げ、張る」を混合したバレエを目指すことになりますが、出来る限り「踏む」の割合を高めたいのです。
何故なら「踏む」バレエをやっているうちに条件が良くなっていくからです。
踏むバレエは無駄な力を使わないので、可動域を最大限に使えるからです。
「引き上げ」バレエをやっていても条件は良くなりません。
体を張って引き上げると、ある程度の力が入るので、どうしても余計な力みがでます。
そうすると股関節の可動域が制限されてしまうのです。
結果として最大限にターンアウトをひき出せず、脚も高く上がりません。
力の抜けた表現も出来ません。常にパキパキした動きになります。
引き上げればバレエが踊れると思っている人が多いのですが、引き上げているからバレエが踊れないのです。
乗って乗らない、が正しいのです。
正しく床に体重がかかっていない状態で、脚に乗らないように引き上げたら「ド乗れてない人」になってしまいます。
そもそも「乗れてない」と「乗らない」も体感できないのです。
もし、張るタイプの踊りを目指したいけど股関節の可動域は制限したくない場合、初めに踏むバレエで可動域を最大限に広げてから、張るタイプの踊りにシフトしていったら良いと思います。
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