歩行時の上下動が大きいと、人間がカピッツァの振り子になるのではないかと思います。
手のひらにホウキを乗せてバランスをとる遊びがあります。
バランスのとり方には二種類あって、1つは手のひらを前後左右に「水平」に動かす方法。
これはバレエで移動する時のバランスのとり方。
もう1つは手のひらを「上下」に動かす方法。
これは主に立っている時や止まっている時のバランスのとり方で、これがカピッツァの振り子のバランス。
ピョートル・カピッツァはノーベル賞を受賞したロシアの学者です。
バレエでは、このバランス機能に螺旋も加わります。
バレエの原理を理解するにあたり、まず考えなければならないこと。
それは「人間=逆さまの振り子」ということです。
下から足首、膝、股関節、腰、みぞおち、首と6ヶ所の曲がる関節を持った振り子です。
この振り子を上下でバランスをとって体を伸ばしているのが、床を踏むバレエ。
ホームページのトップページに書いた白人の立ち方はカピッツァの振り子の動画の動きと同じです。
メトロノームのような動きです。
逆さまの振り子を筋肉でまっすぐっぽく立てているのが日本人です。
日本人は床が踏めず上にも伸びないので、体の上下動が少ないのです。
だから白人と日本人は立ち方が違うのです。
立ち方が違うから歩き方も違います。
歩き方が違うからバレエも違います。
立つ、歩くの延長がバレエです。
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