転がる足(ロールオーバーシェイプ)
ロールオーバーシェイプという言葉を最近知りました。
人間が歩いている時の足の床との接地面の圧力の中心は円弧の軌跡を描くそうです。
Andrew H hansenさんという方が研究してわかったことらしいです。
簡単に言うと人間が歩く時、足裏はMBTシューズのようなカーブした形状になるということです。
実際の形状と、機能的形状は違うということです。
床を踏むバレエではこのカーブは足裏だけではありません。
座骨~ハムストリングス~ふくらはぎ~踵~足裏~足の甲までを、全て「足裏」のように使います。
円弧足ではなく、円弧脚なのです。
これを「火星人の脚」とビートでは呼んでいます。(昔のSF小説に出てくるタコのような火星人のイメージから)
脚全体をカーブさせて、圧力の中心(踏む支点)を移動させて動きます。
普通の人間は床と接地している部分(最下点)が足圧力の中心ですが、バレエでは床と接地していない部分に足圧力の中心を作ります。
ロールオーバーとは「転がる」の意味です。
バレエでは足の転がりでつま先を伸ばします。
その延長で脚を上げます。
筋肉の力で上げている感覚ではありません。
パーソナルレッスンでも「足の球を転がして」とか「転がりで立つ」ということをよく言います。
私が旧ブログに書いた、足先が無いような感覚。
それとバレエ車輪。
これがまさに転がる足、ロールオーバーシェイプでした。
このブログに書いた「床が動く感覚」もロールオーバーシェイプだから転がるのです。
速く走るための裏技として知られている、足の親指にゴムを引っかけて足の指を反らせる方法もロールオーバーシェイプにするため。
箱根駅伝でも話題のNIKEヴェイパーフライもつま先が反ったロールオーバーシェイプです。
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