グライダーの話が私の思うバレエと共通点が多くて面白いので書いておきます。
グライダーとは降下飛行する滑空機です。
降下とは高い所から低い所に降りていくこと。
降りながら飛んでいます。
グライダーは風を踏んでいる、空気を踏んでいる。
バレエも正しく立てば、踏み上がります。
下に降りて上に上がる。
だから、降下飛行という言葉はしっくりきます。
日本のほとんどのバレエは気球や飛行船です。
おなかを浮かせて脚はまっすぐぶら下がる。
グライダーにジェットエンジンのような動力はありません。
グライダーの動力は重力です。
グライダーは自分の重さ(重力)を使って前進します。
バレエも本来ならばエンジン(筋肉)にそれほど頼りません。
バレエをやっている人の多くはエンジン(筋肉)を強くすることを考えて、結果として本来のバレエから遠ざかっています。
エンジンの力を借りてグライダーの真似をしても意味がありません。
人間はエンジンを強くするほど、グライダーの機能が衰えます。
そして、グライダーは構造がシンプルで、コントロール機構も簡単なので故障が少ない。
操作する機構が少なく、従ってパイロットの操作ミスによる事故が少ない。
シンプルな機能で動く方がより鮮やかなのです。
続く。
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