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足裏の1点を探し出す

前回の続きです。

 

前回初めてのパーソナルレッスンを受けた後、東京でアメリカのバレエ団のワークショップに参加したそうです。

 

今までの体とはまったく違って、とても踊りやすくなっていたと喜んでいました。

そして「脚の形って1日でこんなに変わるんですね」と驚いていました。

これは実際に脚の脂肪が減ったわけではなく、反応する筋肉が変わったのです。

このような脚になると実際の脚より脚のラインが細長く見えます。

 

まだ股関節から動かす感覚がぼやけていますが、もうしばらくこの使い方を続け、おなかや腰まわりの筋肉がゆるんでくると、股関節の位置が移動し、感覚がつかめるようになっていくと思います。

 

 

足裏の踏み方に関しては大雑把な位置ではなく、明確な一点があります。

これは個人差があります。

 

寝た状態でその一点を探します。

私が足裏の一点を手の指で刺激しながらフレックスから足首を伸ばすを何回も繰り返してもらいます。

一点の位置を少しずつ変えながら探します。

彼女の場合は、足の人差し指のドゥミの部分でした。

何故わかるか?と言いますと、踏める一点を私が押しながらフレックスから足首を伸ばし始めると、本人の意思とは関係なく、すべての足指が完全に反り返り、完全に開ききるのです。


イソギンチャクがパカー!っと開くように勝手に足指が開きます。

本人が意識して動かすわけではありません。

彼女の体が勝手にそうするのです。

 

だから人間は体のほうが頭より賢いのです。

みんな頭に体を合わせようとしますが逆なのです。

 

逆を言えば、ほんの少しの悪い刺激を与えると、一気にそちらに引っ張られるので、人間の体は凄く馬鹿でもあるのです。

遊び感覚で春さんの左半身と右半身で悪い刺激と良い刺激を与えて、体感してもらった時、「右と左で全然違う・・」と言ってました。

 

「土踏まずを使おう、足裏使おう、足指使おう」ではなく体からの理解をしなければいけません。


これが受動バレエの考え方です。

 

続く。