「膝を伸ばして」と何回注意されても、膝が勝手に曲がってしまう。
自分の意志とは無関係に曲がってしまう。ということがあると思います。
心臓や内臓の筋肉は不随意筋と言って意志に関係なく24時間365日勝手に動いています。
心臓、内臓以外の体の筋肉は随意筋と言って、思いのままに動かせる筋肉とされています。
たしかに日常生活では脚も腕も思いどおりに動かせますよね。
ところがバレエになると思いのままに動かせない。
膝が曲がってしまう、肩が上がってしまう。
これは姿勢を保つ反射として体が勝手に動いているのです。
前回も書いたように踏めない人は足首の角度が固定されているので、その角度からはみ出た位置までは体をもっていけません。
無理して体をもっていこうとすれば必ず膝が曲がります。
これは意志とは無関係な反射だから、意志の力ではなおせません。
どんなに意志の強い人でも無理です。
1時間の舞台で1時間ずっと膝を伸ばすことを意識し続けられると思いますか?
意志とは無関係に膝が勝手に伸びてしまう体を作らなければバレエは踊れません。
それがビートのパッシブムーブメント、受動バレエです。
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