前回の続きです。
ビートでは、まず下半身から修正をしていきます。
「みぞおちは閉じる」とか「肩甲骨はこの位置にして」とか「○○メソッドの腕の位置はここが正しい」などの表面的な決まりごとは、この段階では無視してどんどん関節を開きやすい位置に誘導し、邪魔している筋肉をほぐしていきます。
股関節を可能なかぎり高い位置(皆さんが思っているよりはるかに高い位置)にもっていき、その上に背骨を積み上げていきます。
そうして高い位置に立てるようになってから上半身を直していきます。
海外でも上半身から修正するメソッドはありますが、それは既に下半身が出来上がっているからです。
日本人の子供にそれと同じ教え方をして上手くことはめったにありません。
日本人の大人が上手くなるのはもっと無理です。
日本の多くのバレエ教室では、股関節の位置の修正ではなく、おなかから修正していきます。
おなかを引き上げることで内ももを使いやすくする教え方です。
ごくごく稀にお腹の修正をして、股関節も修正される人もいますが、そのような方は殆どいません。
続く。
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