· 

男性ダンサーが腰を痛める理由

前回の続き。

 

踏めている白人がバーベルフロントレイズをする場合、体の前側でバーベルを持っているのでやや後傾して立ちます。

そして、バーベルが顔の前に来た時に最も後傾します。

その後、体の真上まで上げた時に完全に直立します。

 

肩を支点とした腕の振り子と、足裏を支点とした全身の振り子があります。全身の振り子は上下逆さまです。

その2つの振り子がお互いにバランスを取り合いながら全身がリズミカルに揺れます。

これが動作に対応した重心移動です。

 

この動きが出来れば肩だけに刺激がいきます。

20キロでやれば、20キロダイレクトに肩を刺激します。

 

白人のスポーツ選手の上半身ががっちりしているのはこれが理由です。

 

ボディビル世界チャンピオンのフランク・ゼーンがトレーニングで一番重要な要素はリズムだと言ってましたが、体に振り子のある人がトレーニングすれば必ずリズムが生まれます。

踏める人はロッキングチェアだからです。

ゼーンは魚や鳥の群れが自然と形作られることや、蛍の同期のようなリズムの同期、調和にも注目した人です。

 

体からリズムが生まれると自然と音楽やダンスが好きになるはずです。

ゼーンやケビン・レブローニがロックバンドをやったり、クリス・ディカーソンがボディビル引退後にオペラ歌手になったり、セルジオ・オリバが音楽が流れるとところ構わず踊りだしてしまうほどのダンス好きだったのも体に振り子があったからだと思います。

 

男性バレエダンサーで、体の振り子が無いとリフトで腰を痛めます。

腰が折れ曲がるように反ってしまいますから。