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日本人のフィジカルが弱い理由

私の専門分野のボディビル&ウェイトトレーニングとバレエについて書きます。

 

よくサッカー等で日本人はフィジカル、身体能力が弱いと言われているように思います。

バスケットやバレーボールやラグビーでも。

プレーの質や精度が違うように見えることも、結局はフィジカルが原因のケースもあります。

 

なぜ日本人のフィジカルが弱いのか?

白人黒人はなぜフィジカルが強いのか?

それと最近大活躍の日本人ハーフスポーツ選手はなぜフィジカルが強いのか?

 

その理由をバレエの「床を踏む」から説明します。

 

日本人のフィジカルの弱さには2つ理由があって

①筋肉がつきにくいこと

②体の動きが悪いことです。

 

まず、日本人が筋トレしても筋肉がつきにくい理由から。

 

ホームページのトップページにのせた、日本人と白人の腕の上げ方を見てください。

 

この動きは肩を鍛えるトレーニング種目のバーベルフロントレイズと同じ動きです。

 

この種目をやっても日本人は全身の関節を曲げて肩もすくめてしまうため、肩にかかる負荷が弱いのです。

 

例えば20キロでフロントレイズをしたとします。

 

足首に力が入ってふくらはぎでマイナス3キロ。

膝で反動をつけて太ももでマイナス3キロ。

お尻に力を入れてマイナス3キロ。

腰を前後に動かしてマイナス3キロ。

肩をすくめて、そうぼう筋でマイナス3キロ。

というように上に伸びる力が無く関節が折れ曲がるため、肩にかかるはずの負荷が全身に分散してしまいます。

 

表面的に関節が曲がっていなくても、体がそういう力を出していたら同じです。

だから教科書的な正しいフォームでやっても、肩の筋肉を意識しても駄目なんです。

 

以上のように日本人は上半身を鍛えるはずのトレーニング種目で下半身やそうぼう筋を鍛えてしまいます。

 

日本人スポーツ選手の上半身が貧弱なのはこれが理由です。

 

続く。