前回の続き。
アーノルドのローイングのYouTubeのコメントを見ても賛否両論で、圧倒的に否のほうが多い。
「なんて酷いフォームなんだ」「怪我をするぞ」「危険だ」など叩かれています。
アーノルドシュワルツェネッガーはボディビルの世界では世界大会を7連覇した神的な存在ですが、その人のやってきたことを凡人達が否定するんです。
「真似はするな、あいつは特別なんだ、我々とは違うんだ」と。
だからボディビル雑誌の背中の記事でも「ベントオーバーローイングの時に腰は軽く反らせ」と書いてあるのに、その記事にのっているトップビルダーの写真で腰は反ってないという不思議な現象がおきます。
雑誌のライターが誰も怪我しないように当たり障りない文章を書いてるんです。
バレエでも、日本では良くないと言われているような動きを海外の一流バレリーナは普通にしている。しかもそっちのほうが綺麗。ということがあるでしょう。
実際、トップビルダーは皆このフォームでやってました。
上の写真は
フランコ・コロンボ、ルー・フェリグノ、アルバート・ベックレス、マイク・クリスチャン、リー・ヘイニー、リッチ・ギャスパリ、ベリー・ド・メイ、バーティル・フォックス、ショーン・レイ、マイク・フランソワ、ティエリー・パステル、デビッド・ダース、ビンス・テーラー、ドリアン・イエーツ、ロニー・コールマン、須藤孝三さん、須江さん、マイク・メンツァー。
動画はサミール・バヌー。
他にもロビー・ロビンソン、ボイヤー・コー、フランク・ゼーン、トニー・ピアソン、フランシス・ベンファット、ポーター・コトレル、アンドレアス・ムンツァー等、みんな床と平行まで、あるいは平行より更に深く倒してます。
たぶんボディビル好きな人なら「ドリアンは違うフォームだぞ?」と言うでしょう。
彼はアーノルド式で出来るけどトレーニングスタイルが重量にこだわるヘビーデューティだから上半身を起こしてローイングしていたんだと思います。
床と平行まで倒せない人がイエーツローをするのと、平行まで倒せる人があえてイエーツローをするのでは違います。
ロニーコールマンは高重量の時はアーノルドとドリアンの中間ぐらいの前傾ですが、軽めのウェイトでローイングしている写真を見るとアーノルドぐらい前傾しています。
床を踏む練習をしたら私もアーノルドと同じフォームで腰に負担なく出来るようになりました。
だからといってアーノルドのような体になってはいませんが、そういう一流の人と同じ動きが出来ることが何より嬉しいのです。
ビートでバレエを練習すれば大人の人でも、憧れの海外の一流バレリーナと同じ原理で体を動かせるようになります。
こんなに嬉しくてワクワクすることってなくないですか?
レベルは低くても大人だって本物のバレエを踊れます。
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