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リズムはどこから

正しく床が踏めると腕や脚の動きに合わせた重心移動があります。

体が勝手にバランスを微調整して適切な位置に揺れ動きます。

それは足首から頭頂がメトロノームになったような動きです。

振り子を逆さまにした動きです。

 

腕や脚は振り子のように動きます。  

そうすると全身にいくつもの振り子ができて全身がバラバラで別々の動きをしながらも、全身が同調してタイミングが揃いリズムを奏でるようになります。

ですから腕を上げただけ、脚を上げただけでも体にリズムというものが自然と生まれてしまいます。

 

それはバレエだけでなくスポーツをしても日常生活でも生まれます。

バーベルを持ち上げて筋トレをしても適切な重心移動があればリズムは生まれるのです。

これは絶対音感があるとか、ピアノを習ったとか、音楽を勉強したとかではない、体から生まれるものです。

世界中色々な国でリズムが生まれ、その国や民族にとって心地よい踊りを踊っているのです。

 

床を踏めてない人は関節をジグザグに曲げて全身のメトロノームのような揺れを外側の筋肉で止めていますから、体にリズムがありません。

音楽を感じている演技をするしかありません。

このような演技をしている人は、有名な人とか地位に関係なく沢山います。

 

音楽に対して感受性が鋭い人は、たとえその世界の人でなくても、その人が嘘っぽいということに気づいてしまいます。